BTCを本当の意味で自分のものにするには?ハードウェアウォレットの仕組み

先日DMMからBTCが流出するというショッキングなニュースが飛び込んできました。このニュースを受けて、仮想通貨の保管方法について改めて考え直す必要性を感じました。

私も資産の一部を仮想通貨として保有しており、その伸びに期待しているところです。ただ、期待しているだけに「万が一流出してしまったら」という不安も感じてしまいました。

そうなると仮想通貨の安全な保管方法というのは気になるもの!

少しネットを調べると「ハードウェアウォレット」という単語がたくさん出てきます。写真を見るとUSBメディアのような外見をしていますね。

Ledger社HPより https://shop.ledger.com/ja?referral_code=ET77EDXQH9B65

調べるまでは、これをPCに差し込んで、仮想通貨をこのハードウェアウォレットに移して保管するものだと思っていましたが、実際にはそうではないようです。

もうちょっと調べてみました!

①ハードウェアウォレットに仮想通貨自体は保存されない

まず大きな勘違いをしていましたが、ハードウェアウォレットに仮想通貨自体は保存されません。では何が保存されているのか?

それはビットコインにアクセスするための秘密鍵が暗号化されたデータとして保存されているようです。

ビットコインにアクセスするため」とありますが、よく考えると私のビットコインは一体どこにあるのでしょうか?

 

ビットコインブロックチェーン上にある

どこにあるかと聞かれると、ビットコインブロックチェーン上に存在するらしいです。ブロックチェーンとは取引の履歴(ブロック)を鎖(チェーン)のように連結して記録したものです。

つまり私の保有しているビットコインは、この取引履歴のどこかに存在するということになります。多分「取引所からこれだけビットコインを買いました」という履歴がブロックとして存在するようなイメージでしょうか??

ブロックチェーンは世界中のネットワーク上のコンピュータ同士で分散的に保存されているため、一つのコンピュータが故障やハッキングにあったりしてもこのデータが失われたり、破損する心配はないそうです。その点では非常に大きなメリットに感じますね。

 

③なぜ個人で保管する必要があるのか?

②の情報を見ると、ネット上に保存しておいても別に安全じゃないの?と思ってしまいますが、なぜ個人でハードウェアウォレットを持つことが推奨されているのでしょう??

それは、我々が使っている取引所が一つのアドレスで大量の仮想通貨を保有しているからです。

下の画像が今回のDMMからの流出した内容ですが、9回×約500BTCで合計4502BTC送付されています。左のSender側がDMMですが、アドレスは一個で全てそこから送付されていますよね。

Whale Alertより

つまり私が取引所で保有していると思っているビットコインも、実態としては一つのアドレスが保有する大量の仮想通貨の中の一部に過ぎません。

そのため、取引所がハッキングされてしまえば、私の持ち分も含めて一気に回収されてしまう恐れがあるということですね。また取引所が潰れてしまうと我々には最早ブロックチェーン上にある自分のビットコインにアクセスすらできなくなる恐れもあるようです。

本当にビットコインを自分のものとするには、ハードウェアウォレットを使い、取引所から自分に送金することにより、初めて取引所の資産から切り出され、私だけのビットコインになるということです。

クラッカーも、個人の小さい資産を狙うよりは取引所などの大きなところを狙うほうが一気に大金を手に入れられるはずなので、基本そちらを狙うでしょうから、個人管理にしておいた方がクラッカーに狙われるという事態そのものになりにくい気がしますね。

 

④ハードウェアウォレットを失くしてしまったら…

最後に気になるのが、USBメモリサイズのハードウェアウォレット。

もし失くしてしまったら…ですね。USBメモリなんて過去何本失くしたり、壊れたりしたことか…

ただ調べてみると、ハードウェアウォレット自体が壊れることは大きな問題ではないようです。

①で述べたようにハードウェアウォレットはビットコインにアクセスするための秘密鍵を作成するツールに過ぎないため、リカバリーに必要なワードさえきちんと管理されていれば、新しくハードウェアウォレット本体を買って再入力することで、アクセスに必要なキーを再作成してくれるとか。

つまり壊れたり失くしたりしても代わりのハードウェアウォレットがあれば復活可能!

*ここでの「失くす」という表現は自宅内で見つからないなど誰かに手に渡っていないという意味で書いています。

盗難などにあってしまった場合は、一応ハードウェアウォレット自体にセキュリティはあるものの、すぐに代わりのハードウェアウォレットを購入して資産を移した方が安全です。

 

大事なのは秘密鍵リカバリーフレーズと呼ばれるキーワードであり、ハードウェアウォレット本体ではないということです。

そうなるとこの大事なリカバリーフレーズをどこにしまっておくんだい?となるわけですが、ネットなどで情報を漁ると最終的には貸金庫にしまっておくなどかなり大掛かりな話も出てきます。

なんか大分大きな金額にならないと、そこまでやろうかなという気にはならないですね…本当はその秘密鍵をどこにもメモせずに暗記できればいいんでしょうが、絶対に控えは取りたくなるものなぁ…またリカバリーフレーズというのがどの程度の長さのものかすら分かりませんし。

正直調べてはみたものの、実際やってみないと分からないことも多いですね。

いざ購入しようとするとまあまあのお値段するので、今度のボーナスが出たら試してみようかなぁと思っています。