無職で賃貸を探す
様々な理由から、退職前にまとまった休みを取れなかったので、退職してから住まい探しを始めました。
今回はその際の体験談を書いておきます。
家を借りるという行為は、私は人生で今まで1度しかしたことがありません。
その時も会社の寮の都合で、急遽「会社の近く」に引っ越す必要があったため、物件選びの範囲や数も限られており、深く悩むことはありませんでした。
ところが今回は違います。現在物置と化している現住居の家賃を無視すれば、急いで探す必要もなく、仕事も決まっていない(もしかしたらもう働かないかも?)という状況で非常に縛りが緩いのです。
そこで、以下の条件でなんとな~く候補を探してみることにしました。
私が設定した条件
1.場所:特にこだわりなし(実家に車で戻れる範囲ならOK)
2.家賃:出来るだけ抑えたい(収入がないため)
3.広さ:広ければ広いほど良い
4.ガスの種類:都市ガス物件(現在プロパンで、高すぎるため嫌悪感あり)
5.風呂:結構しっかり浴槽に浸かる派なので狭すぎるのは嫌
6.築年数:綺麗であれば拘らないつもりだが、築浅希望
ところが、実家周辺で物件を探してみると、意外にも「家賃を抑える」という条件が大きな制約になっていることに気付きました。実は実家周辺は相場が高く、実家から距離を広げるほど、家賃が2~3万円ほど下がっていく印象です。
とりあえず、条件①②を両立できそうな物件を数件ピックアップし、不動産業者に予約を入れて話を聞いてみることにしました。
その際、「無職であること」や条件も伝えておき、幾つか他物件も見繕ってくださいともお願いをしておきました。
内覧初日
当日、不動産業者を訪ねると、まず築年数の古い(リフォーム済み)物件を数件紹介してもらいました。紹介された物件は、実家近くの2~3LDKの広い物件中心でした。
当初、私は1LDKをメインで探していたので少し驚きましたが、部屋数の多い物件や築年数の古い物件の雰囲気も知っておきたかったので、その日は紹介された物件を3件ほど見に行くことにしました。
実際に内覧してみて感じたのは、「部屋数が多すぎると持て余してしまうな…」ということです。
確かに広いし、リフォームされていて綺麗でしたが、増えた部屋をどう使うか全くイメージが湧きませんでした。
さらに、(物件が古いからというわけではないと思うのですが)エアコンやコンロを自分で設置しなければならない点も手間だと感じました。また部屋数が増えることで必要なエアコン台数も増える→余計な出費が増えるだろうとも感じました。
あと築年数の割に家賃が高めで、古さに対するデメリットが家賃にあまり反映されていない印象も受けました。
初日の内覧を終えた後、一旦申込書を書きそうになったのですが、うまく言葉に出来ないながらも、これらのマイナス印象がぬぐい切れず、当初希望していた1LDKの物件も見てから決めようと判断しました。初回の内覧はそのまま終了し、改めて出直すことにしました。
再考の時間
冷静に振り返ってみると、実際に物件を探して内覧させてもらったことにより『今の住んでいる地域(田舎)の相場を基準にして、無理に家賃を抑えようとすると、どうしても物件が限られる』
『自分のライフスタイルには、広すぎる部屋や多すぎる部屋は不要』
ということに気づかされたのだと思います。
初回の内覧終了時点で、このことを直感的に感じて、まだ住居を決めるべきではないという判断を下したのだろうと。
家探しの経験も少ないため、自分でもぼんやりとした甘い理想像と条件でしか家を探していなかったのが大きな反省点です。
時間があるので、焦って決断するのではなく、自分の中で希望条件と現実を整理し、優先順位を明確にしてからもう一度探すのが良いと感じました。
第二回に続く。